習慣・自己管理

個人のミッションステートメント例。僕が毎朝見る5つの文

2026年10月9日更新 約11分で読めます 文・福井龍介(Ryu)/POTEX株式会社 代表取締役

「ミッションステートメント 僕が毎朝見る5つの文」の文字。芝生の前に立つRyu

個人のミッションステートメントの例として、僕が今も大事にしている5つの文をそのまま載せます。「エネルギッシュに生きる」「思考は物語である」「誠実である」「今に没頭して生きる」「周りの人に感謝する」の5つです。

作り方は、大事にしたい生き方をずらっと書き出して、3から5個にまとめるだけです。それを毎朝5分、見る、書く、あるいは唱えます。この記事では、5つの文それぞれで何をしているか、夜の採点のしかた、見慣れて形骸化してきたときの書き換え方までまとめました。僕の動画『「毎朝5分だけ」続けて人生が変わった"1つ"の習慣』(26.4万回再生)を記事にしたものです。

個人のミッションステートメントとは、大事にしたい生き方を書き出した文

個人のミッションステートメントとは、自分が大事にしたい価値観や生き方、日々の行動を書き出した文のことです。『7つの習慣』という本に出てくる言葉で、僕はこのミッションステートメントを毎朝見るところから始めました。

この記事は動画『「毎朝5分だけ」続けて人生が変わった"1つ"の習慣』(26.4万回再生)をもとに構成しています。全編は17分です。

毎朝5分で人生が変わるなんて、そんな甘い話あるわけないだろう。僕が視聴者だったら、そう思います。でも僕は、本当にこれで変わりました。

僕の人生が変わったのは、起業したときからです。23歳で監査法人を辞め、公認会計士のキャリアを捨てて自分の会社を立ち上げました。

当時は英語学習と会計学習をサポートする事業と、このYouTubeを運営していました。今ほどうまくいっておらず、数百万円以上の負債を抱えた状態でのスタートです。

周りからは「何やってんの」「そんなにうまくいくわけないじゃん」と言われる毎日でした。自分のやると決めたことを、どうやってやり切るか。色々試した中で、自信を持っておすすめできるのが毎朝5分の習慣です。理由は3つあります。

  1. 続けやすい。本当に5分で終わります
  2. 小手先のテクニックではなく、人生の全領域、全ての瞬間に影響してきます
  3. やればやるだけ、自分の身になっていきます

ここでいう「人生を変える」は、自分が本当にこうなりたいと思った理想状態や、叶えたいと思った欲求を実現させることです。10年後に海外に住みたい、今この資格を取りたい、会社の規模を大きくしたい、そもそも独立したい。そういう願望を、実際に実現することを指しています。

ただ、こういう理想状態は、日々生きていると忘れてしまいます。起業したいと思っていたのに、目の前の業務に忙殺されて忘れていた。そういう悩みを抱えたクライアントさんに、僕は何人も出会ってきました。

本当はご機嫌でいたいし、やると決めたことをやり切りたい。それなのに、ついイライラしたり、言い訳に負けたりする。この理想との乖離を少なくすればするほど、人生は変わっていきます。

そこでやるのが、1日の中で毎朝5分、自分が大事にしたい考え方やミッションに浸る時間を作ることです。理想とする目標を達成する人は毎日こんな行動をしているはずだ、尊敬している人は日々こんな習慣を取り入れている。そういう今日1日で意識すべきことを、見る、書く、あるいは唱える習慣です。

やるタイミングは、朝歯磨きをしているときや電車に乗ったときなど、すでに習慣になっている行動に乗せるのがおすすめです。これを抱き合わせと言ったりします。

既存の習慣に新しい習慣をつけると、続けやすくなります。乗せ方の具体例は、三日坊主を直す7つの方法の記事の「既存の習慣に紐付ける」に書いています。

動画では、作り方の話で過去の例の画面を、5つの文の話で番号つきのテロップを映しながら話しています。記事では、5つの文と朝と夜の使い方を表にまとめました。

ミッションステートメントの作り方。書き出してから3から5個にまとめる

作り方はシンプルです。思いつくものをずらっと書き出してから、最終的に3から5個にまとめます。手順は3つです。

  1. 紙を1枚用意して、自分が大事にしたい価値観や生き方、日々の行動を書き出す
  2. 書くときは、「こんな自分が好きだ」「尊敬できる人はこういう行動をしている」「理想状態を達成する人は、毎日こういう行動をしている」「こういうことを大事にして生きている」を手がかりにする
  3. 書いたものを見比べて、最終的に3から5個にまとめる

まず最初は何個あってもいいと思います。そのうえで、僕は最終的に3から5個にまとめることをおすすめしています。もしよかったら、この記事を読む手をいったん止めて、今紙に書き出してみてください。

書き出した結果がどんな形になるかは、動画の画面に映る「過去の例」が参考になります。6つの文が並び、それぞれの文の下に、自分に聞く問いが書かれています。

過去の例に並ぶ文文の下に書かれた問い(一部)
人として正しくあり続ける人として正しい選択ができたか?
「日本一生活が整った経営者」である生活習慣が整っているか?
周りから慕われる人である今日も周りの5人を「活き活き」とさせたか?
熱い仲間とともに、高い志を持って挑戦する人であるVisionに向かって仲間と本気で挑戦しているか?
追われる感覚ではなく、追っている感覚問いは書かれていない
自分を磨き続ける人である研鑽リストを更新し続けているか?
「過去の例」の見出しの下に、Mission statement として「人として正しくあり続ける」「日本一生活が整った経営者である」など6つの文と、それぞれの下の問いが並んだ画面の横で、Ryuが話している動画の画面
図1. 画面に映る「過去の例」。6つの文の下に問いが並ぶ(動画『「毎朝5分だけ」続けて人生が変わった"1つ"の習慣』より)

僕のミッションステートメントの例。今も大事にしている5つの文

ここからは、僕が過去から今も現在進行形で大事にしている5つを紹介します。僕の話も参考にしながら、自分はこういうミッションに沿って生きていこう、というものを3から5つ決めてください。そして明日の朝から5分間、それに触れてみてください。

文大事にしている理由具体的にやること
1. エネルギッシュに生きる関わった人に元気になってほしい口角を上げる、姿勢を正す、声を大きくして堂々と振る舞う
2. 思考は物語である思考に飲まれると、目の前のことに集中できないネガティブな思考を実況中継して、距離を取る
3. 誠実である抽象的だからこそ、全ての瞬間で取るべき行動が決まる自分、周りの人、不特定多数の人の3つに誠実でいる
4. 今に没頭して生きる将来の不安や過去の後悔をしやすいタイプだった思考がそれたら、今目の前のことに戻す
5. 周りの人に感謝する自分を見失わないため。感謝をすると、人に優しくできる目を閉じて、周りの人や関わってくれる人に感謝する

1. エネルギッシュに生きる

1つ目は「エネルギッシュに生きる」です。僕は、明るくて熱くてご機嫌な人といると、すごく元気が出ます。エネルギーって、隣にいる人に伝播すると思うんです。隣で「頑張ろうぜ」と言ってくれる人がいたら、めっちゃ元気が出るんです。

だから僕も、そういう人間でありたい。自分の組織を想像したとき、「Ryuといると元気になれた」「Ryuといるとエネルギーが湧いてきて、自分ならできる気がする」と語ってほしいんです。そのために、関わった人が元気になる、前向きになれる行動を取り続けようと決めています。

ただ、これも意識しないと忘れてしまいます。ついご機嫌でいられない日も、やっぱり出てきます。なので毎朝見て唱えて、自分の心に刻み込んでいます。最初の5分間の中でやるのは、すぐできることです。

  • 口角を上げる、笑顔になる
  • 姿勢を正す
  • 声を大きくして、堂々と振る舞う
  • 世界一幸せな人のふりをして、街を歩く
  • 呼吸を深くする

そこで「よし、今日もエネルギッシュに生きよう」と決めます。

2. 思考は物語である

2つ目は、「思考は物語である」という言葉に触れることです。ACTという心理療法の本から学んだことで、思考というのはフィクションである、という考え方です。

「思考は物語である」という言葉に触れる、というテロップの上でRyuが話している動画の画面
図2. 2つ目の文「思考は物語である」(動画『「毎朝5分だけ」続けて人生が変わった"1つ"の習慣』より)

たとえば「〇〇さんに嫌われているんじゃないか」「どうせ自分は無理だ」「こんな高い目標を達成できるわけない」という思考が浮かんだとき。この思考は物語だ、フィクションだ、現実ではないと思えるかどうかが、めちゃくちゃ大事です。

思考と距離を取れないと、次にその人に会ったときも「嫌われているかもしれない」と思ったまま行動します。だから自分を出せなかったり、悪い方向に行ってしまったりする。会っていないときも余計なことばかり考えて、目の前のやるべきことに集中できなくなります。

思考は現実化するとよく言いますが、思考自体は現実ではありません。頭の中にあることは、ただの想像です。正確に言うと、現実かどうか分からないことなので、考えても仕方がない。そうやって距離を取るために、僕は感情のラベリングや実況中継をずっとやっています。

「どうせうまくいかない」という思考が生まれたら、「僕は今、どうせ成功しないやつだという思考を持っている」と言い換えます。「ああ、また出てきたぞ、このネガティブ思考が」と実況してもいいです。

そして、ちょっと第三者的に自分を見てあげます。「へえ、自分って今こういう思考を持ってるんだね。そうなんだ。で、この思考って何か意味あるっけ」と捉えるんです。

相手がどう思っているかは分からないし、成功するか失敗するかはやってみないと分からない。だから、ただ目の前の行動をするだけじゃん、と思えるようになります。

そうすると、自分のやると決めたことに集中する、コントロールできるところだけに集中することがやりやすくなります。実況中継のやり方は、自己管理ができない人に向けた3つの脳ハックの記事で詳しく書いています。

3. 誠実である

3つ目はシンプルで、「誠実である」です。具体的には、誠実でいる相手が3つあります。

  1. 自分自身に対して。やると決めたことはやるし、自分との約束を守って、自分に対する信頼を貯める1日にするぞ、という決意です
  2. 周りの人や近くの人に対して。会社のメンバーや家族など、普段から会っている人です
  3. 不特定多数の人に対して。動画を見てくださる方や、サービスを受けているクライアントさんも含め、全ての人に誠実な行動を取り続けます

この文は、抽象的であるということがすごく重要です。誠実に行動しようという思いを持っていると、全ての瞬間で、自分がどういう行動を取るべきかが決まってきます。

たとえば動画を撮るときも、視聴者の方に誠実に情報を届けようと思うと、何をどう話すかが変わります。無料の体験コーチングでも、目の前の人に誠実でいようと思うことで、向き合い方が変わります。

クライアントさんの人生に本気で向き合うと決めたら、セッションの時間以外でも、その人のためになる情報を自分で調べて送ったりします。

小手先ではなく、人生の全ての領域、全ての瞬間に影響してくる。こんな自分でいられたら理想的だと思えるミッションやバリュー、行動指針を言語化して、それを5分間で見つめ直すということです。

4. 今に没頭して生きる

4つ目は「今に没頭して生きる」です。僕はこの言葉を胸に刻まないと、将来のことが不安になったり、過去のことを後悔したりしやすいタイプの人間でした。だから、とにかく目の前のことに没頭する。没頭している瞬間こそが幸せだと、僕は思っています。

僕の中では、これはマインドフルネス的な考え方にすごく近いです。毎日瞑想したり、仕事をしているときも思考がそれたら今目の前のことに戻す練習を繰り返したりすることで、今この瞬間を生きられるようになりました。

集中しているときに「今、自分は集中しているな」とは思いません。それでも、後から振り返ったときに、充実した時間だったなと思う可能性が高まります。ピンと来た方は、ぜひこれも参考にしてみてください。

僕が1000日続けている瞑想のやり方は1日3分から始める瞑想の記事に、没頭に入る条件はフロー状態の入り方の記事にまとめています。

5. 周りの人に感謝する

5つ目は、目を閉じて、自分の周りの人や関わってくれる人に感謝することです。これも僕は、時間を取らないとどうしても忘れてしまいます。

今あるものに感謝するのは、すごく難しいことです。健康に生きていて、何の不自由もなく暮らせるのは、本当に幸せなことのはずです。

日本に生まれてこういう生活ができている時点で、世界的に見たらすごく幸せだという話もあります。「いやいや、そんなことを言われても」と思う人がほとんどだと思いますが、本当にそうなんです。

自分が持っているものに感謝するのは、めちゃくちゃ難しい。だから僕はあえて毎朝その時間を取って、自分を見失わないようにしています。感謝をすることで、人に対して優しくすることができるので、ずっと続けている習慣です。

これを読んでいる方で、僕と全く同じになる方はいないと思います。自分のミッションや大事にしたいあり方、日々意識すべき思考、行動指針は何だろうと考えて、書き出してみてください。

できれば夜にも見て、ミッションステートメントに沿えたかを採点する

書いたミッションを、最初から体現し続けることはできません。そこで、朝に5分見て、できれば夜にももう1回5分見ます。今日1日、自分はこのミッションや行動指針に沿って、ちゃんと行動できたかを採点するためです。

ミッションステートメントは、自分の人生の羅針盤や教典のようなものです。毎朝5分でいいから、それに沿って生きるぞと決心する。そして夜には、今日はこの教典に沿って生きられたのかを確認します。

いつ時間やること
朝5分ミッションを見る、書く、あるいは唱えて、今日もこれに沿って生きると決心する
夜(できれば)5分もう一度見て、今日1日ミッションに沿って行動できたかを採点する。できていたら「よし、明日もやろう」。できていなかったら、なんでできなかったのか、次はどうしたらいいのかまで考える

この採点を日記につけられたら完璧です。1日全体を100点満点で振り返るやり方は、ジャーナリングのテンプレートの記事の「夜の採点」に書いています。

採点しやすくするなら、文の下に、夜に自分へ聞く問いを書いておくのも一つのやり方です。動画に映る過去の例も、「人として正しくあり続ける」の下に「人として正しい選択ができたか?」が並ぶ形になっています。

ミッションステートメントが形骸化してきたら、書き換えて心に刻み込む

人生で大事にしたいことや理想状態を、何回も何回も自分に刻み込んでいく。そうしないと、僕らは目標や大事にしたいことを忘れてしまいます。そして理想から逸脱した行動を取ってしまい、後で後悔します。

ただし、注意点が1つあります。1回ミッションを書き出して、それを毎朝見るだけだと、効果が薄れていくことがあります。

よくポストイットなどで、大事にしたいことを冷蔵庫や玄関、パソコンに貼る人がいますが、これも気をつけたほうがいいです。同じものを見ていると、僕らは慣れてきてしまいます。

その文章や物から入ってくる刺激が減って、ただ文字の羅列を見ているだけになる。文章に込めた思いが、入ってこなくなるんです。

最初の1週間、2週間はいいのですが、1ヶ月、2ヶ月と時間が経つにつれて、だんだんとただ見るだけの意味のない儀式に変わってしまうことがあります。そういうときは、次のどれかで、ちゃんと自分の心に刻み込む形に戻してください。

  1. 文を書き換える
  2. 毎回、自分で書き出す
  3. 頭の中で唱えて、イメージする

これをやらないと形骸化してしまうので、そこは注意ポイントだと思います。動画に映る過去の例にも、見出しの横に「※月に1回見直す/日々の行動の中でブラッシュアップしていく」と書かれています。

唱えるのは、歯を磨いているときや電車に乗ったときに頭の中で唱えるなど、既存の習慣に掛け合わせてください。そうすることで続きやすくなるので、ここも徹底すべきポイントだと思っています。

よくある質問

朝と夜で10分も取れない日は、どうすればいいですか

朝5分と夜5分で合計10分になりますが、3分や2分にしてもいいと思います。その辺りは柔軟にできます。

どのくらいの期間、続けてみればいいですか

1日5分なので、騙されたと思って、まずは1ヶ月だけやってみてください。

仕事以外のことを書いてもいいですか

動画では、理想の自分を想像するときの例として、「人に対してエネルギーを与える元気な人でいたい」「好きな時に好きなだけ家族を幸せに養える、そんな父でありたい」も挙げています。

まとめ

  • 個人のミッションステートメントは、大事にしたい価値観や生き方を書き出して作ります
  • 最初は何個あってもいいので書き出し、最終的に3から5個にまとめるのがおすすめです
  • 毎朝5分、見る、書く、あるいは唱えて、その日に意識することを決めます
  • できれば夜にもう一度見て、沿えたかを採点します
  • 見慣れて意味のない儀式になってきたら、書き換えるか、毎回書き出すか、頭の中で唱えます

僕は、この5分があるのとないのでは、その1日の行動が180°変わると言っても過言ではないと思っています。負債を抱えて起業したあと、この習慣を続けていく中で、負債を超える売上と利益を作ってきました。まずは明日の朝、5分だけ自分のミッションに触れてみてください。

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「毎朝5分だけ」続けて人生が変わった"1つ"の習慣

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