習慣・自己管理

理想の自分になる方法。1年後の自分からの手紙で逆算する

2026年10月14日更新 約11分で読めます 文・福井龍介(Ryu)/POTEX株式会社 代表取締役

「理想の自分になる方法 1年後の自分からの手紙で逆算」の文字。本棚の前で話すRyuと、封筒

理想の自分になる方法は、1年後になっていたい自分を先に書き、そこから毎週の予定まで逆算することです。やることは3つのワークです。人生の輪で今の自分を採点し、1年後の自分からの手紙でやるべきことを決め、理想のスケジュールに落とし込みます。

この記事は、僕の動画『【まだ間に合う】1年で理想の自分に変わるための3つのワーク』(3.2万回再生)を記事にしたものです。手紙に書く3つの要素と、サンプルの1週間の予定を表にまとめ、理想のスケジュールが崩れたときの直し方まで書きました。

理想の自分になる方法は、1年後から逆算する3つのワーク

1年後に理想の自分になっているか、後悔の残る自分になっているかは、まだ決まっていません。過去は変えられませんが、未来を決めるのは今日からの行動です。

ただ、僕も含めて多くの人は、やる気が続きません。新年や節目のタイミングにワクワクして立てた目標や計画は、1ヶ月もすれば大体忘れ去られます。

目の前の仕事に追われたり、誘惑に負けたりしているうちに、1ヶ月前に書いた目標シートはただの紙切れに変わってしまうんです。

そんな現実を変えるために、動画では1年後までに自分の理想を作る3つのワークを紹介しました。この順番でやります。

ワークやることはっきりするもの
1. 人生の輪人生を8個ぐらいの領域に分けて、今の自分を10点満点で採点する自分にとって最適な人生のバランス
2. 1年後の自分からの手紙1年後の自分が今の自分に宛てて書く手紙として、3つの要素を書き出す1年後の理想状態と、やるべきこと
3. 理想のスケジュールやるべきことを、優先度の高い順にカレンダーへブロックする毎週の時間の使い方

この記事は動画『【まだ間に合う】1年で理想の自分に変わるための3つのワーク』(3.2万回再生)をもとに構成しています。全編は20分です。

ワーク1。人生の輪で、今の自分を採点する

1つ目のワークでは、人生の輪を作ります。やってみると意外と、自分は大事にしたいことを大事にして生きられていないと分かります。

僕は会社を辞めたタイミングで、海外のテンプレートを1万円ぐらいで1つ買いました。そこに付いていたので、人生の輪をやってみたんです。その結果、人生に対する納得度合いや満足度が上がりました。

やり方は、人生を8個ぐらいの領域に分けて、今の自分の満足度を10点満点で点数をつけるだけです。領域は、健康、キャリア、お金、家族、恋愛、友人、趣味、自己成長のように分けます。人生の輪は、人生の棚卸しのやり方の記事の「ライフホイールで現在地を測る」でも使っています。

動画のサンプルは、20代で仕事をめちゃくちゃ頑張った人の円です。仕事とお金と自己成長の満足度は高いのに、健康と人間関係の満足度は相対的に低くなっています。

画面の右上に、健康・キャリア・お金・家族・恋愛・友人・趣味・自己成長の8つに分けた手書きのサンプルの人生の輪が映り、その前でRyuが話している動画の画面。テロップは「健康や人間関係の満足度は相対的に低い」
図1. 健康や人間関係の満足度が相対的に低い、サンプルの人生の輪(動画『【まだ間に合う】1年で理想の自分に変わるための3つのワーク』より)

この円は一見いびつですが、今は仕事が最優先だと納得して進んでいるなら、とても充実した時間の使い方です。逆に、本当は仕事以外に大切なことがあるのに、周りや自己啓発系のコンテンツに流されているとします。なんとなく仕事を頑張らないと不安だから、それ以外をおろそかにしている。そうだとしたら、もう少し仕事はセーブして、健康や人間関係のバランスを取ったほうがいいかもしれません。

そのうえで、それぞれの項目に仮でいいので順位をつけます。方法は何でもいいのですが、たとえば各項目の上に優先順に番号を振って、どれが大事なのかを見えるようにするといいと思います。

ここでいうバランスは、綺麗な円を描くことではありません。仕事と健康だけが大事なら、そこに尖らせていいんです。価値観は時間とともに変わっていくので、今日この場では仮決めでいい、というより仮決めがいいです。

そして1ヶ月後、3ヶ月後、あるいは半年後に、人生の輪を振り返ってみてください。前に決めたバランス通りに過ごせているか。そもそもそのバランスは、自分にとって幸せな時間の使い方なのか。そんな問いと向き合います。

誰かがくれる答えではなく、問いと向き合う

人生の輪に、唯一絶対の答えはありません。僕も定期的に向き合うようにしていますが、僕らの人生を変えてくれるのは、誰かがくれる答えではなく問いです。質の高い問いに自分なりの答えを出し、行動して仮説検証し、振り返ってまた答えをひねり出す。この繰り返しでしか人生は前に進まないと、僕は身をもって感じています。

今はまだ問いと向き合い始めたばかりで、偉そうに語る資格は1mmもありません。それでも例を挙げるなら、僕の人生では次の決断がそうでした。

  • 高校まで12年間、真剣に取り組んできた野球を辞める
  • 大学生活の前半を全て犠牲にして、公認会計士試験に捧げる
  • 合格した後に資格を捨て、卒業を遅らせる
  • 学生ながらにコーチングを学び、海外の大学に留学中に顔出しでYouTubeをやる
  • 23歳で監査法人を辞めて、会社を設立する

どれも、他の人の意見は参考にしつつ、それに流されることはなく、最後は自分で決めるというルールで選んできました。今も課題だらけですが、自分はこれでいいんだと心の底から思えているのは、問いと向き合い続けたからだと確信しています。

ワーク2。1年後の自分からの手紙を書く

2つ目のワークでは、未来を見ていきます。今日からおよそ1年後の自分を想像し、その未来の自分が、今の自分に宛てて手紙を書いているところを思い浮かべてください。手紙には、大きく3つの要素を書き出します。

要素書くこと動画の例
1. 状態の目標1年後にどんな自分になっていたいか社内で昇進して、グローバル案件のプロジェクトマネージャーをしている
2. やって良かったこと理想を達成したと仮定して、何をしたから達成できたのかジャンクなものも遠ざけて、長期的な目標に向かって自制してくれてありがとう
3. 未来の自分からのアドバイス自分ならどこでつまずきそうで、どう乗り越えるか残業で忙しくなったけど、朝活の時間だけは必ず守ると決めて学習時間を確保できた

1. 状態の目標は、人生の輪の点数から考える

1つ目は、1年後にどんな自分になっていたいのかという状態の目標です。動画では、理想の体を作って体重は何kgになっている、年収はいくらを達成している、といった例を挙げました。

資格試験に合格している、留学に行っている、副業を軌道に乗せて独立している、田舎に移住してオンラインで完結する仕事をしている、という例もあります。

書くときは、ワーク1の人生の輪を参考にします。自分が大事にしたい領域で、より高い点数を取るにはどんな状態になっている必要があるのか。その観点で、1年後の理想状態を具体的に書き出してください。

2. やって良かったことは、感謝の言葉か後悔の叫びで書く

2つ目は、その理想状態にたどり着くまでにやって良かったことです。もちろん、今はまだ達成していません。ここでは達成したと仮定して、何をしたから達成できたのか、逆に何をしなかったら達成できなかったのかを掘り下げます。

観点は2つあります。どちらも本質的には同じことを聞いているように見えますが、角度が違うので、しっくり来るほうを試してみてください。

  1. 感謝の言葉。1年後の自分が「これをしてくれてありがとう、おかげで理想が実現できたよ」と言うとしたら、「これ」に当たる行動は何か
  2. 後悔の叫び。理想を達成できずに後悔している1年後の自分が「なぜこれをやらなかったんだ」と言うとしたら、「これ」に入る言葉は何か

理想の体の例なら、感謝の言葉は「毎日食事に気を使って、PFCバランスの取れた食生活をしてくれてありがとう」です。

後悔の叫びなら、次のような言葉を書き出していきます。

「理想の体を手にする 後悔の叫び」の見出しの下に、「なぜ毎日ウォーキングしなかったんだ」「10分でもいいから毎日外に出て歩けばよかったのに」など5つの言葉が並び、その横でRyuが話している動画の画面
図2. 理想の体を例にした「後悔の叫び」の書き出し(動画『【まだ間に合う】1年で理想の自分に変わるための3つのワーク』より)

「なぜ毎日ウォーキングをしなかったんだ。また誘惑に負けて、テレビの前でゴロゴロ。それで自己嫌悪になってしまった。10分でもいいから、毎日外に出て歩けばよかったのに。それがダメなら、ステッパーか屋内用のウォーキングマシンでも買って歩けばよかったじゃないか。ジムに通い続けるよりは、そっちのほうが安いし。なぜそれをしなかったんだ」。結構リアルですよね。

特に後悔の叫びのほうは、個人的にすごくおすすめです。1年後に思考を飛ばして、理想を実現できずに嘆いている自分をありありと想像する。そしてそれを、後悔の叫びとして紙に書き殴る。

そこから、今の自分に戻ってきます。1年後に後悔した自分が、今日この瞬間の自分にタイムスリップして戻ってきたんだと思ってみてください。なんだかやらなきゃ、という気持ちになりませんか。もう1回チャンスを与えられた気分になると思います。

人生を後悔するために生きている、という人はいないはずです。次こそ悔いのない1年にするために、理想を理想のままで終わらせず、現実にするために必要な行動をここで明確にします。

3. 未来の自分からのアドバイスで、つまずく所に先回りする

最後の要素は、未来の自分からのアドバイスです。ここまでで明確にした理想とやるべきことを見て、自分だったらどこでつまずきそうか、それをどう乗り越えたらいいかを考えます。その対策を、あらかじめ手紙に組み込んでしまいます。

動画では、働きながら英語学習を頑張る人の例で、次のようなアドバイスを書きました。

  • 1人ではうまくいかないだろうから、同僚と毎朝スタバに集合して、1時間一緒に勉強する約束をした
  • 英語力が伸び悩んで諦めそうになったけど、成長は直線ではなく停滞と急成長を繰り返す、だから諦めずに続けるというマインドでやり切れた
  • 一度に全ての習慣は身につけられなかったけど、まず生活リズムからと決めて、意識すべきことを睡眠に絞った結果、全ての土台が整った
  • 恋愛と仕事の両立で時間を失いかけたけど、恋人としっかり話す時間を作って理解してもらったおかげで、休日の勉強時間を確保できた
「恋愛と仕事の両立で時間を失いかけた」の見出しの下に、「恋人としっかり話す時間を作って理解してもらったおかげで休日の勉強時間を確保することができた」と書かれた画面の横でRyuが話している動画の画面
図3. 未来の自分からのアドバイスの例。恋愛と仕事の両立で時間を失いかけたときの対策(動画『【まだ間に合う】1年で理想の自分に変わるための3つのワーク』より)

ワーク3。理想のスケジュールを作る

最後は仕上げとして、行動への落とし込み、つまりスケジュール化に取り組みます。僕らが理想を達成するためには、行動を継続する時間が必要です。だから優先度の高い行動から順番にスケジュールへ入れて、予定をブロックしてしまいます。

おすすめはGoogleカレンダーなどのツールを使うことです。これまでに書き出してきた理想を実現するには、どんな時間の使い方が必要か。それを1週間のスケジュールから考えていきます。

動画の例は、TOEIC900点を取りたい人です。平日は2.5時間、休日は1日あたり4〜5時間勉強して、週の合計で20時間前後を続けるとします。

曜日英語の時間としてブロックする枠1日の合計
月〜木朝7時半〜8時半、夜20時〜21時半2.5時間
金朝7時半〜8時半(断れない飲み会も入りそうなので、夜の学習はなし)1時間
土・日平日と同じ朝と夜に加えて、午前9時〜11時半5時間

これをカレンダーに入れて、やるべきことが現実的に実行可能なのかを確かめます。

Googleカレンダーの1週間の画面に、英語の学習と仕事の予定が色分けされて埋まっているサンプルスケジュールと、画面の左下で話すRyu
図4. 英語の目標と仕事をメインに組んだ1週間のサンプルスケジュール(動画『【まだ間に合う】1年で理想の自分に変わるための3つのワーク』より)

一旦すごくシンプルに、一番大事な英語の目標と仕事をメインにして作ったら、全体を俯瞰して調整に入ります。ぶつける問いは次のようなものです。

  • 人生の輪で明確にした、自分の理想のバランスを意識できているか
  • 本当にこのスケジュールで、大切な目標を達成できるのか
  • いろんなイレギュラーが起こる中で、自分はこのスケジュールをこなせるのか
  • 少しハードすぎないか。もう少し余白や自由時間が多いほうがいいんじゃないか

スケジュールは、2〜3パターンぐらい作っておくと柔軟に対応できて理想的だと思います。たとえば、どうしてもやる気が出ない時や寝坊した時のために、守りのスケジュールとして、少しだけ緩めの最低ラインを決めておく。うまくいかない日でも「もうどうにでもなれ」という気持ちにならず、最低限できることをやろう、と思いやすくなります。

最低ラインの決め方は、三日坊主を直す7つの方法の記事の「攻めの計画と、守りの計画の2本柱にする」でも書きました。

最初は本当に直感でいいので、ポンポンと埋めてみて、後から調整していきます。完璧に作り込むために何時間もカレンダーとにらめっこするのは、あまりおすすめできません。気楽に、大体で、仮決めで作ってください。

理想のスケジュールは、崩れる前提で作る

これは本当に残酷な真実なのですが、ほとんどの場合、僕らは理想のスケジュールを立てたところで達成できません。思っている以上に仕事が終わらなかったり、予想していなかったイベントが起きたりする。やりたいことが変わったり、純粋にやる気が下がったりもする。そうして、理想のスケジュールから外れていくんです。

スケジュールを立てている段階では、謎の自信が生まれて、できる気がしてしまうかもしれません。でも、それは幻想です。

多くの人はタスクを見積もるとき、自分の実力を過大に評価し、過去の実績ではなく未来の希望を反映してスケジュールを立てます。だから計画は倒れるべくして倒れ、やっぱりダメだとやる気を失い、次の1年も理想に近づけずに終わる。この負のループが、理想のスケジュールのダークサイドです。

モチベーションを上げるだけなら、話さなくてもいいことかもしれません。それでも書いておくのは、これが僕がコーチングをしていく中で感じている事実だからです。

では、理想のスケジュールは作るだけ無駄なのか。決してそんなことはなく、むしろ作るべきです。理想のスケジュールを作る目的は、自分が目指すべき方向性を明確にすることにあります。

できるかできないかは置いておいても、このスケジュールで過ごせたら今の自分の理想に近づくし、価値に沿った時間の使い方ができる。そういう指針、北極星が得られます。

ウィークリーレビューで、実際の行動を理想に近づける

理想のスケジュールを1回作ったら、ウィークリーレビューで改善のサイクルを回して、実際の行動を理想のスケジュールに近づけていきます。手順は3つです。

  1. 次の1週間、作った理想のスケジュールで運用してみる
  2. うまくいかないところが必ずどこかしら出てくるので、理想から外れた点を、できれば毎日メモに取って貯めておく
  3. 週の終わりなど、まとまった時間が取れたタイミングで、外れた点を分析する。どうしたら理想に近づくのか、そもそも理想はこれで合っているのか、このままで目標は達成できるのか

計画して実行したら、必ずチェックをして次の対策につなげる。つまりPDCAサイクルです。

正直、めんどくさいと思った方も多いかもしれません。仕事だと普通にできている方でも、日常生活になるとやらない人がいます。でも、これをやらないから、僕らはいつまで経っても理想にたどり着けなくなってしまいます。

力のかけ所を間違えてはいけません。時間をかけるべきは、完璧なスケジュールを作り込んでワクワクすることではありません。仮で作った粗削りのものを、実際に行動して運用する中で改善することです。

よくある質問

人生の輪の領域は、8個でなければいけませんか

自由です。自分が分けたいように、人生の領域を定義してみてください。後から変えられるので、迷わず直感で決めてしまいましょう。大体、少ない人で6個、多い人で12個ぐらいにまとまると思います。

目標が複数あるときは、手紙を分けて書くのですか

それぞれで分けて書いてみてもいいと思います。いずれにしても、人生の輪で俯瞰したバランスを反映して、今取り組むべき最も大切なことから順番に書いてください。全部を一気に達成することはできないので、本当に達成したい理想と、そのためにやるべきことを絞る必要があります。

Googleカレンダーを使っていなくても作れますか

作れます。手書きのノートでも全然オーケーです。

まとめ

理想の自分になる方法は、1年後になっていたい自分を先に書き、毎週の予定まで逆算することです。

  • 人生の輪で今の自分を10点満点で採点し、大事な順に仮の順位をつける。綺麗な円でなくていい
  • 1年後の自分からの手紙に、状態の目標、やって良かったこと、未来の自分からのアドバイスを書く。やって良かったことは、感謝の言葉か後悔の叫びのしっくり来るほうで
  • 優先度の高い行動から、理想のスケジュールに予定をブロックする。仮決めでいい
  • 理想のスケジュールは、ほとんどの場合そのままでは達成できない。作る目的は北極星を持つこと
  • ウィークリーレビューで、理想から外れた点を分析して直す

必要なのは、理想を書き出して満足することではなく、行動を変え、習慣を変えることです。

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【まだ間に合う】1年で理想の自分に変わるための3つのワーク

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