習慣・自己管理

時間がないのは、大事なものを捨てられていないからです

2026年9月28日更新 約7分で読めます 文・福井龍介(Ryu)/POTEX株式会社 代表取締役

「時間が足りない人へ」の文字。たくさんの時計に囲まれたRyu
この記事は、僕自身の失敗から始まります。ある1ヶ月、毎日忙殺されてYouTubeの投稿が止まりました。そして確信しました。忙しいからできない、これは単なる逃げです。この記事は、YouTube『Ryuの自己管理室』で公開した動画を読みものにしたものです。時間は作れます。大事なものを捨てる不快感を、受け入れられたら。

この記事は、僕自身の失敗から始まります。ある1ヶ月、毎日忙殺されてYouTubeの投稿が止まりました。そして確信しました。忙しいからできない、これは単なる逃げです。この記事は、YouTube『Ryuの自己管理室』で公開した動画を読みものにしたものです。時間は作れます。大事なものを捨てる不快感を、受け入れられたら。

「時間がない」は、
捨てられていないだけ

やろうと思って張り切って計画したのに、結局できずに計画倒れした。始めてはみたものの、途中から忙しくなってやめた。時間はたっぷりあるはずなのに、なぜかダラダラして携帯をスクロールしてしまう。どれも僕にありました。

ここで思い出したいことが2つあります。1つは時間は有限であるということ。これに異論はないと思います。もう1つが、全ては自分の選択の問題であり、時間を作ることは可能だということ。こちらには反論があるかもしれません。でも結論、時間は作れます。不快な感情を受け入れることができたら。

この記事では、忙しい人向けの時間との向き合い方を4つ書きます。テクニックの話はほとんど出てきません。その手前にある、捨てる判断が必要だからです。

#やること向き合う相手
1大事なものを捨てるもったいない、という不快感
2いちばん大事な時間をブロックする他のことが気になる状態
3時間を管理しようとしない全部さばこうとする癖
4完璧主義を捨てるまだ準備が足りない、という気持ち

この記事は動画『【時間がない=逃げ】毎日+3時間を作り出す究極の時間術4選』をもとに構成しています。全編は22分です。

1つ目。
大事なものを捨てる不快感と向き合う

まず数字で見ます。1週間、仮に毎日10時間フルで稼働したとして70時間。睡眠は削らないので、詰め込んでも80時間がキャパシティの限界です。生産性を上げればやれる量は増えますが、予定は入るし誘惑にも負けます。そもそも1日は24時間で決まっているので、ここを大幅に増やすことはできません。

それなのに僕は、やりたいこととやるべきことを無限に詰め込みました。英語は落とせない、留学中に会えなかった人と会いたい、既存のサービスは手厚くしたい、瞑想20分は続ける、朝と夜のルーティンは崩さない、新しいサービスの開発、新しいチャンネルの立ち上げ、趣味の時間、そして毎週のYouTube。全部、僕にとってめちゃくちゃ大事なことです。捨てられるものなんて1個もない。結果、YouTubeが止まりました。

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。やるべきことは、大事なものを捨てるという不快感を受け入れること。500mlのペットボトルに1Lの水が入らないのは僕でも分かります。東京ドームに日本国民全員が収容できないのも分かります。でも、やりたいことややらなきゃいけないことだけは、なぜか全部できるような気がしてしまう。捨てるのが嫌で、人の誘いを断るのが嫌で、その不快感と向き合いたくないからです。

500mlの容器に1Lは入らず、全部を詰め込まず1つ選ぶ必要があることを示した図解

全部やろうとすれば、一つひとつが薄くなって成果は上がらないし、人間関係も中途半端になります。集中したもの以外は、忘れ去るくらいの勇気と覚悟が要ります。

気づいてから僕がやったのは、実際に手を止めることでした。

止めたもの残したもの
新しいサービスの開発既存のクライアントのサポート
新しいチャンネルの立ち上げこのYouTubeチャンネル
人と会う時間(絞った)本当に大切にしたい人間関係
趣味の時間(削った)英語の勉強と、生活の質

止めた側も、どれも大事なものです。大事ではないものを捨てるのは、誰でもできます。大事なものを捨てるから、時間が空きます。これがだいたい、僕のキャパシティの限界でした。

どうしても捨てられないときの考え方

捨てられない、という方は、逆から考えてみてください。捨てないことによって失ってるものはないか。朝3時間を英語に使うと決めたなら、その3時間で使えたはずの別の何かには使えません。つまり、捨てない選択をした時点で、気づかないところで他の何かを捨てています。

全部できると思うほど、優先順位をつけないまま簡単なものから手をつけて、結果的にいちばん大事なものに手が届かない。これがいちばん多いパターンです。やらないことを先に決める方法は、先延ばし癖の直し方のノットToDoリストに書きました。

僕は会計士試験の受験期に、いろんなものを捨てました。恋愛も捨てましたし、人間関係もかなり絞りました。英語の勉強も、大好きだった野球も、その1年間だけはやめています。捨てたからこそ、今度は逆に選んだものに価値が生まれたと思っています。その選択が、会計士試験の合格につながりました。1回捨ててみると、意外と大丈夫だなと思うこともあります。

2つ目。
一番大事な時間をブロックする

1つ目は極論に聞こえる人も多いと思います。生きていくために働かなければいけない、家族のために削れない時間がある。当然あります。そういう方に試してほしいのが、こちらです。スパッと捨てられた人にも、捨てられなかった人にも、どちらにも使えます。

僕は留学前、TOEFLの点数で行き詰まった時期がありました。当時はインターンで稼ぎ、学生団体でコーチングをして、読書も飲み会も野球も恋愛も、将来について考える時間も大事にしていました。全部やっていたら、いちばん大事なはずの英語が伸びなくなったんです。

そこでやったのが、起きてから3時間は英語の勉強以外やらない、それ以外考えないと決めることでした。3時間が終わってから、初めてインターンのこともコーチングのことも考える。今いちばん大事だと思う活動に充てる時間をブロックして、その時間だけは徹底的に排除する。この決め方に変えてから、英語に集中できるようになりました。

ブロックした時間には一番大事な活動だけを入れ、連絡や別の作業を排除する図解

大事なのは、ブロックした時間に置く中身を1つに絞ることです。英語のために取った3時間なら、英語以外は考えない。忙しいほど、あれもこれもと注意が向きます。だからこそ、時間を確保するだけでなく、その時間から他のことを排除します。

忙しくなるほど、あれもこれもと注意があちこちに向きます。その結果、今何が大事なのかが自分でも分からなくなる。時間帯ごとに何を置くかの組み立ては1日のスケジュールの立て方にまとめました。

3つ目。
時間を管理しようとしない

川と森の風景に「『時間をコントロールする』ことをやめる」と表示された動画の画面
図1. 3つ目は「時間をコントロールする」ことをやめる(動画『【時間がない=逃げ】毎日+3時間を作り出す究極の時間術4選』より)

ここは少し面白い話です。時間をコントロールしようと思えば思うほど、逆にコントロールできなくなる。そういうパラドックスがあります。理由は3つです。

理由1. タスクを詰め込んでしまう

時間を有効に使おうと思うほど、いろんなことをやりたくなって詰め込みます。これは1つ目で書いた「捨てる」の真逆です。だから意識を向けるべきなのは、時間のコントロールではなくて、やるべきことのコントロールのほうです。効率を上げても1日が30時間になることはありません。効率の前に、やることを絞りきる。順番はこちらが先です。

理由2. タスクを捌くこと自体が目的になる

時間管理にこだわると、そんなに大事ではないけれどすぐ終わるタスク、優先順位は低いけれど始めやすいタスクに流れます。連絡を返す、メールに答える。結果を出すための行動ではなく、多くのタスクを捌くことになってしまう。本当に手をつけなければいけないものは、時間がかかるので後回しになります。気づいたら1日が終わっていて、いちばん時間を使いたかったことに使えていない。手段が目的になった状態です。

理由3. 焦りが判断を鈍らせる

時間がないと思えば思うほど焦りが生まれて、判断能力が落ちる。やることが増えてキャパシティを超えると、どうしようという焦りと不安が出てきて、そこからは集中できません。進まないからまた不安になり、さらに落ちる。負のループです。

動画では、この状態を「トンネリング」と呼んで説明しました。時間がないから焦るだけではなく、焦っているから余計に目の前が見えなくなる。僕も、キャパシティを超えたときはこの負のループに入りました。

4つ目。
完璧主義を捨てる

川と森の風景に「完璧主義を捨てる」と表示された動画の画面
図2. 4つ目は完璧主義を捨てる(動画『【時間がない=逃げ】毎日+3時間を作り出す究極の時間術4選』より)

最後は、僕がまさにハマっていたものです。動画の構成をもっと練らなきゃ、編集も勉強しなきゃ、他のチャンネルも分析しよう、カメラも高いものを買って画質を良くしよう、ジャンルも視聴者層も見直すべきじゃないか、戦略も考え直したほうがいいんじゃないか。そうしているうちに、動画を投稿するという最大の行動を怠っていました。完璧にやろうと思いすぎて、前に進めなくなったんです。

立ち止まる時間そのものは必要でした。ただ、立ち止まりすぎた。結局やってみないと分からないことのほうが多いですし、致命的なところ以外はどんどん失敗して、早めに傷ついたほうが速い。

振り返ると、うまくいっていた時期は完璧を求めつつも、完璧にならなきゃスタートしない、ということがなかった。ボロボロになりながら走って、走りながら完璧に近づける。この形のときに、納得のいく結果が出ています。勉強もそうで、とりあえず始めて、最初は非効率でも前に進んで、テストでボコボコにされて、そこで分析して直す。それを繰り返してきました。

ちなみに、このYouTubeチャンネルも生活感のあふれる部屋で、戦略らしい戦略も考えずに始めています。それでも、まず動き出したから続きました。

あの時もっとこうしておけば、という後悔は避けられません。どれだけ準備しても至らないところは必ず出ます。立ち止まることによって失っているもの、チャンスはないでしょうか。前に進んだほうがいいと冷静に思えるなら、あとは不快感と向き合って一歩出すだけです。

よくある質問

捨てるものが、どうしても決められません

捨てないことによって失っているものはないかを考えてみてください。全部を残す選択も、気づかないところで別の何かを捨てています。まず、今いちばん大事なものを1つ選びます。

3時間もブロックする必要がありますか

3時間でなくて構いません。動画でも、忙しければ30分、あるいは15分でもいいと話しています。確保した時間だけは、いちばん大事な活動以外を排除してください。

ブロックした時間には何を入れればいいですか

今の自分がいちばん大事だと思う活動を1つだけ入れます。僕は留学前、起きてから3時間を英語だけにしました。複数の用事を入れると、切り替えるたびに他のことが気になります。

立ち止まって考えるのは悪いことですか

悪いことではありません。僕も日本に帰ってから、立ち止まる時間は必要でした。問題は、完璧になるまで始めないまま立ち止まり続けることです。考えたあとに、ボロボロでも走りながら直していきます。

動画で見る

【時間がない=逃げ】毎日+3時間を作り出す究極の時間術4選

全編を動画で見る

チャンネル『Ryuの自己管理室』(登録者16万人)で、自己管理と習慣化のメソッドを発信しています。

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