習慣・自己管理

ジャーナリングの効果5つ。先延ばしが減り、同じ失敗が減る

2026年10月3日更新 約11分で読めます 文・福井龍介(Ryu)/POTEX株式会社 代表取締役

「ジャーナリングの効果5つ 先延ばし・失敗を減らす」の文字。手振りを交えて話すRyu

ジャーナリングの効果は、2回目で成功する、先延ばしが減る、セルフイメージが変わる、言語化がうまくなる、やりたいことが見つかる、の5つです。1日5分でも、効果に合った書き方をすれば、その変化は仕事や毎日の行動に表れます。

「書くだけで変わるなんて、怪しい自己啓発だな」と思う方もいると思います。僕も同じことを言われたら、そう思います。それでも騙されたと思って続けてみたら、やりたいことに熱中できて、年始に立てた目標を達成できるようになりました。

この記事は、12.5万回再生の動画『5つのスゴい効果と正しいやり方を解説します』を記事にしたものです。効果ごとの書き方と、効果が出ない間違ったやり方、続けるための方法まで、動画と同じ順番で書きました。

ジャーナリングの効果は5つ。
効果ごとに書き方が違う

ジャーナリングの効果は、次の5つです。どの効果も、それに合った書き方をしたときに出ます。ノートを開いて何となく書くだけでは、効果は出にくいと僕は思っています。

効果書くこと
1. 2回目で成功する人になるPとT(うまくいかなかったこと/次に試すこと)
2. 先延ばしが減って、行動が続くやらなきゃいけないことの書き出しと、できたこと
3. セルフイメージが変わるなりたい自分像と、それに沿ってできた行動
4. 言語化がうまくなる出来事、感情、なぜの深掘り、本質的な気づき、ネクストアクション
5. やりたいことが見つかる幸せ・不幸せを感じた瞬間の即メモ

この記事は動画『【ジャーナリング】たった1ヶ月続けると人生が変わり始める。5つのスゴい効果と正しいやり方を解説します』(12.5万回)をもとに構成しています。全編は38分です。

効果1. 2回目で成功する人になる

ジャーナリングの1つ目の効果は、同じ失敗を2回目で繰り返さなくなることです。スマホに時間を溶かしてしまった、会議でうまく発言できなかった、営業で失注した。こうした失敗は、どんな人でも避けられません。成功する確率を上げるのは、2回目に同じ失敗をしないことです。

やり方は簡単です。ノートを開いて、縦にK、P、Tと書きます。ここではPとTの2つだけ使います。

  1. P(プロブレム)に、うまくいかなかったことを素直に書く。会議、商談、テストのあとなど、何か大事なイベントがあったときに埋めます
  2. T(トライ)に、次にどう変えるか、何を試すかを書く
  3. 毎日5分、PとTに向き合って書く

部活動でやっていた反省会みたいなものです。当たり前に聞こえると思います。でも、改善したい項目についてPとTを毎日書けているかと聞かれたら、ほとんどの人はできていません。習慣になっていないからです。KPTを習慣トラッカーと組み合わせる書き方は、習慣トラッカーの作り方に書きました。

僕は公認会計士試験、英語学習、留学、YouTube、起業と、いろいろな目標を立ててきました。振り返ると、PとTの日記を書いている時期のほうが、明らかに成功確率が高いです。

分かりやすいのがYouTubeです。このチャンネルの登録者は一定のペースで増えてきたわけではなく、ある時急にバズ動画が生まれて一気に増える、を何回か繰り返しています。その大きな山を作る直前に共通してやっていたのが、PとTの日記でした。この動画はなぜ回らなかったのか。1万回再生の動画と50万回再生の動画は何が違うのか。次に何を変えるのか。これをひたすら書き続けたあとに、成果が出ています。気づいたときは震えました。

効果2. 先延ばしが減って、
行動が続くようになる

ジャーナリングの2つ目の効果は、先延ばしが減って、やると決めたことをやりきれるようになることです。今日や昨日、自分がやると決めたことは100点満点で何点でしょうか。直感で大丈夫です。100点と言いきれない方に、ここの2つの書き方を試してほしいです。

頭の中を、紙に全部吐き出す

  1. 頭の中にある、やらなきゃいけないと思っていることを箇条書きで書き出す
  2. 緊急度と重要度の2軸の図を書き、書き出したことを4つのどこかにプロットする
  3. 緊急度も重要度も高いものから、いつどこでやるかを決めてスケジュールに入れる
ノートの見開きに、横軸に緊急度、縦軸に重要度を取った4つの区画の図が描かれている動画の画面
図1. やらなきゃいけないことを置く、緊急度と重要度の2軸の図(動画『5つのスゴい効果と正しいやり方を解説します』より)

僕の場合は、カレンダーにブロックしてしまいます。まず価値があるのは、やらなきゃいけないことを全部紙に吐き出すことです。頭の中にあれもこれもと残っていると、焦って生産性が下がります。目の前のことが終わらないからタスクが増え、また焦る。一生抜けられない沼です。

できれば、書き出したものを人との約束に変えるのがいちばんです。何を、何日の何時までにやるかを宣言して、締め切りを自分で決めてしまう。守れなかったら信頼を失う状態を作ると、やらざるを得なくなります。

できたことを書いて、前進感を作る

ここまでは外からの強制力の話でした。内側から続けたくなる鍵は、前に進んでいる感覚、つまり前進感です。たとえば習慣トラッカーは、行動できた日に塗り絵をするだけのシンプルなやり方ですが、小さな達成感と、前に進んでいる感覚が得られます。僕らは、「あ、自分できたじゃん」「前に進んでるわ」と思うと、もっとやりたくなる生き物です。僕が子どもの頃に野球やゲームを好きだったのも、得意で、前に進んでいる感覚があったからだと思います。ゲームなら、ステージを1つずつクリアしていく感覚です。

この感覚をジャーナリングで作るのが、AMWAPです。As Many Wins As Possibleの頭文字で、できたことを、とにかく多く書き出す日記です。小さいことでも大きいことでもかまいません。自分が自分の親友になったつもりで、「すごいじゃん、今日こんなこともできたじゃん」と書きます。

僕はこれを始める前、できないことばかりに目を向けていました。10時間勉強しようと思ったのに、今日は6時間しかできなかった。朝は集中できたのに、昼から集中力が落ちた。目標がある人や向上心がある人ほど、理想と比べて今の自分のできていないところに目が向きます。でも、過去の自分より成長したことや、今日守れたことは必ず1つあるはずです。それを見つけて書くと、自分ができていることに目が向くようになります。結果が出る前でも、行動ベースでできたことを認めてあげることが大事です。

Ryuの横に「AMWAP」と「As Many Wins As Possibleという頭文字を取っている」という文字が出ている動画の画面
図2. できたことを多く書き出すAMWAPの説明(動画『5つのスゴい効果と正しいやり方を解説します』より)

効果3. セルフイメージが変わり、
毎日の行動が変わる

ジャーナリングの3つ目の効果は、セルフイメージが変わることです。効果2でできたことを書き続けていると、「自分ってできるやつなんだ」という自信が事実ベースでついてきます。これが、セルフイメージの1つ目の変わり方です。

もう1つは、なりたい自分像を書いて、なり切ってしまう方法です。

  1. ワクワクする目標を書く(半年後までに10kg痩せる、TOEICで900点、など仮でいい)
  2. その目標を達成する人が、毎日どんな自分で生きているかを書く(毎朝早起きして生産的にやるべきことをやっている人、など)
  3. その日のうちに1つだけでも、その人になり切って行動する
  4. その日のうちにもう1度ノートを開き、朝に書いた理想の自分に沿ってできた行動を事実ベースで書く

今生きている人の中で、僕がいちばん尊敬しているのは大谷翔平さんです。大谷翔平さんになり切って1日過ごすなら、ランチでは健康的なものを選ぶだろうな。朝起きてダラダラとスマホはいじらないよな。感情的になって人に怒ったりしないよな。そう考えて過ごすと、1つか2つは理想の行動が取れます。

なぜ行動目標だけでは足りないのか。僕らは「自分ってこういうタイプの人間だよね」というセルフイメージに沿って行動するからです。人前で話すのが苦手なタイプだと思っている人は、変わりたいと思っても、今のセルフイメージの中にとどまろうとします。結果は行動から起こっていて、その行動はセルフイメージから生まれます。考え方そのものはモチベーションが続かない人へ向けた7つの方法の中でも書いています。

効果4. 言語化がうまくなり、
頭がよく見えるようになる

ジャーナリングの4つ目の効果は、言語化がうまくなって、周りから頭がよく見られるようになることです。考える量が増えるので、過去に考えたことがあるテーマが増え、聞かれたときに素早く、1段深く答えられるようになります。カリスマのように見られるようになった、という感想をくださった方もいます。

この効果を引き出すのが、次のフォーマットです。1日の終わりか、何か出来事があったときに書きます。会議でうまく話せなかった場合で書くと、こうなります。

項目書くこと例
出来事解釈を入れない事実上司から質問を振られて答えたが、「それは本質的ではないね」と却下された
感情そのとき自分がどう感じたか情けなくなった。評価がまた落ちたと感じた
なぜの深掘りうまくいかなかった理由の仮説事前準備が足りなかった。締め切りギリギリまで先延ばしにしていた
本質的な気づき書き出して自分が気づいたこと体調不良のせいにして、自分の責任として捉えきれていなかった
ネクストアクション次にどうするか1日前ではなく3日前のタスクに入れる。不明点は早めに上司に確認する

これを続けると、事実と解釈を分ける練習になります。「会議で的確な発言ができなかった」は、事実に解釈が混じっています。事実は「質問に答えて、却下された」まで。ここを分けないと、上司に報告するときも何が問題か伝わりません。

なぜを深掘りする練習にもなります。「今日は集中できなかった、もっと頑張ろう」で終わるのは、思考が浅い状態です。スマホが目の前にあったからか、睡眠不足か、作業がつまらないのか。深掘りしてみると、集中力の問題ではなく、タスクが多くてマルチタスクになっている、タスク管理の問題だったと分かったりします。

僕がこの習慣をつけたのは、公認会計士の受験生だった頃です。1人の時間が長くなって、自分にとっての幸せは何か、結果を出す人に共通していることは何かを、ひたすら考えました。YouTubeで16万人以上の方に登録していただけたのも、間違いなくジャーナリングのおかげだと思っています。物事をいろいろな観点から見られるようになり、思考が1段深くなったからです。

効果5. 即メモで、
やりたいことが見つかる

ジャーナリングの5つ目の効果は、自分のやりたいことが見つかることです。ここで言うやりたいことは、熱中できることや、価値観に沿っていることです。自己理解が深まるので、効果のど真ん中と言ってもいいと思います。

いちばん簡単なのは、質問の力を使う方法です。僕がよく出すのは、こういう質問です。

  • お金も時間も無限にあって、何をしても全ての人から賞賛されるなら、何をするか
  • 自分のお葬式に集まった人から、どんな言葉をかけられたいか
  • 過去の人生で最も嬉しかったこと、最も辛かったことは何で、それはなぜか

僕が23歳で、公認会計士ではなく自分で起業しようと決められたのは、即メモという習慣で自分を理解したからです。自分の幸せって何だろう、という問いを頭に置いたまま生活して、気づきが生まれた瞬間にメモを取ります。職場でも学校でも家族と話しているときでも、今幸せを感じている、今不幸せだと感じている、と思ったら、そのとき何をしていたかを書きます。

僕はこれを、1年間の留学中にひたすら続けました。楽しみにしていたパーティーが意外と好きではなかったと気づいた話は、ジャーナリングのやり方に詳しく書いています。続けていくと、1ヶ月ぐらいで「あ、これ前も書いたことあるわ」というものが出てきます。何回も出てくるものは、自分の深い価値観と紐づいている可能性が高いです。僕がそうやってまとめたものは、大きなライフスタイルの変化がない限り、この先ほぼぶれないだろうと思っています。僕は、これを守れているときに幸せを感じます。それは、結果が出ているとか、お金を稼げているとか、人から褒められているからではありません。自分の中で「これがあるときが幸せだ」という軸を持てていることが、すごく大事です。

効果が出ない書き方3つと、
続けるための3つ

動画では、絶対に避けるべき間違ったやり方と、続けるための方法を、それぞれ第3位から第1位の順に話しています。

効果が出ない書き方3つ

  • 第3位 書いた内容を見返さない。日記は自分を知るデータになります。何回も同じことを書いている、1年前の自分はこういうことに悩んでいた。そう分かることが、全部自分を知る証拠になります。ただし、すっきりしたいだけで書いたものは、例外的に捨ててもかまいません。そうでなければ、大事な要素だけ抜き出して気づきをまとめておきます
  • 第2位 かっこつけて書いてしまう。自分をよく見せよう、綺麗な言葉で書こうとすると、本音が書けなくなります。自分の汚いところも含めて全部見る。かさぶたをめくるような感覚ですが、ここを見ないとその自分から抜け出せません。信頼できるコーチがいないなら、誰にも見せなくていいです
  • 第1位 ジャーナリングという習慣だけで満足してしまう。早起きと同じで、ジャーナリングも手段です。何を得たいのかを、今この場で1つから3つ言葉にしてから始めてください

続けるための3つ

ジャーナリングは、続けないと意味がありません。

  • 第3位 小さく小さく始める。振り返りは、正直めちゃくちゃめんどくさいです。僕のおすすめは1日1分。ノートを開く、1行書く、習慣トラッカーを塗るだけでもいいので、絶対に失敗できないくらい小さく始めます。1分書いただけで人生は変わらない、と言われることもあります。それは本当にそうです。ただ、毎日1分書いていると、3分、5分と書ける日が出てきて、そこで効果が出てきます
  • 第2位 正しいやり方で行う。効果が出ないと、何のためにやっているのか分からなくなってやめてしまいます。目的から逆算して、信頼できる人の意見を聞き、それに合った書き方をまずは1日3分や5分で始めます
  • 第1位 信頼できる人に報告する。僕らは自分との約束は簡単に破りますが、人との約束はなかなか破りません。朝8時から会議があると言われれば、基本的にみんな出席します。でも、朝8時からランニングする習慣を1人でやろうとすると、やらなくなります。見せられない内容なら「書きました」と報告するだけでもいいですし、電話をつないで一緒に書く予定を入れてしまうのも手です

僕はいろいろな方の相談に乗ってきて、報告する相手がいる環境がいちばん効果があると思っています。どんな人でも、1人だと続かない時期はあります。

よくある質問

効果はどれくらいで出ますか。

僕は動画の冒頭で「とりあえず1ヶ月試してみてください」と話しました。まずは1ヶ月、続けてみてください。

5つの書き方を全部やる必要がありますか。

まずは、何を得たいのかを1つから3つ言葉にして、その効果に合った書き方から始めるのがおすすめです。同じ失敗が続いているならPとT、やることに追われているなら書き出し、というように選んでください。

ノートとスマホ、どちらで書けばいいですか。

気づいたその場で書く即メモは、僕は留学中、紙とペンも使いましたし、LINEで自分1人だけのグループを作って書き込んでもいました。PとTやAMWAPなど、ほかの書き方は、ノートを開いて紙とペンで書く前提で話しています。

1日のうち、いつ書けばいいですか。

書き方ごとに違います。PとTは大事なイベントがあったとき、なりたい自分像は朝に書いてその日のうちに振り返り、出来事から深掘りするフォーマットは、1日の終わりや、何か出来事があったあとに書きます。朝と夜に何を書くかを型にしたものは、ジャーナリングのテンプレートにまとめています。

まとめ

ジャーナリングの効果は、2回目で成功する、先延ばしが減る、セルフイメージが変わる、言語化がうまくなる、やりたいことが見つかる、の5つです。どれも、効果に合った書き方をしたときに出ます。

動画の最後では、僕が会社をやめた日に書いたノートを公開しています。何回も内省してやめると決め、朝にメールの文章を打ったのに、送信ボタンが1日中押せませんでした。最後の最後で何時間も格闘して押したことが書いてあります。ジャーナリングをやっていなければ、会社をやめていなかったと思います。

まずは今日うまくいかなかったことを1つ、PとTで1行ずつ書いてみてください。5つの効果の話とノートの実物は、動画で全編見られます。

動画で見る

【ジャーナリング】たった1ヶ月続けると人生が変わり始める。5つのスゴい効果と正しいやり方を解説します

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